コンテンツ制作とローカライズを集約すべき4つの理由
企業は社内または外注という形で、独自のマルチメディアを開発することが一般的です。これはコンテンツ作成する上で時間と経費を削減する方法だと考えられるかもしれません。しかし、いざコンテンツの公開準備をしている時に、ターゲットとなるユーザー、消費者、視聴者や市場を海外へ広げたいと考えたとき、コンテンツの翻訳やローカライズが必要となります。この時、ローカライズを念頭に置いてコンテンツが制作されていない場合、制作の遅延や追加費用が生じる可能性があります。デザインや動画、その他のマルチメディアコンテンツの制作とローカライズをひとつの会社に集約することで、効率的かつ費用対効果の高いプロセスを実現できます。
ローカライゼーションとは何か。
ローカライゼーションとは、Webサイトやその他のデジタルアセットを、異なる地域の言語、文化的側面、期待に合わせて適応させるプロセスです。例えば、イギリス英語を話すユーザー向けにアメリカ英語のWebサイトをローカライズする場合、イギリス英語のスペルや単位、文化的背景にもとづく慣用句や参照情報へ変更します。英語を話さないユーザー向けに英語のWebサイトをローカライズする場合は、コンテンツ内容も翻訳する必要があります。
なぜ、コンテンツ制作とローカライゼーションをひとつの会社に集約させると良いのか、4つの理由をご紹介します。
1)マルチメディアコンテンツをローカライゼーション向けに最適化
コンテンツ制作方法やデザインコンセプトは、ローカライズのしやすさに影響します。例えば、弊社のContentLabsチームは動画制作の際、なるべく画面上に多くのテキストを表示しないようにします。また、字幕やキャプションを付けられるよう、画面の下の方に十分なスペースを取るように配慮します。
この例を字幕付きの映画で考えてみましょう。登場人物が話しているシーンのカットが早すぎると、字幕が適切な時間枠に収まらず、次のシーンにはみ出してしまいます。製作段階で映像をカットすることで、そのシーンを1秒間延長することができ、視聴者の視覚的な流れを保つことができます。
2)適切に整理されたソースファイル
弊社がお客様から受け取るソースファイルの60%は、ローカライズの準備が整っていません。適切に整理されていないこともあり、エンジニアはまずファイル整理に時間を費やします。共有ファイルにはリンクが切れているものが含まれることもありますし、お客様が使用しているフォントなどの情報が失われていることもあります。さらに、転送速度もソースファイルにより大きく異なります。10分の動画(4K)は数テラバイトにもなり、ファイルを送受信するには扱いづらくなります。
ContentLabsのエンジニアはソースファイルがどのように整理されるべきか理解しています。弊社が管理しているすべてのソースファイルはセキュリティで保護された共通のサーバーに保管されており、エンジニアはシームレスにファイルにアクセスでき、社外の委託先と大容量ファイルを共有する必要がありません。
3)コスト削減
企業によっては、ローカライズコンテンツを作成するために複数のベンダーを利用することがあるかもしれません。これは短期的に見ればコスト削減になるかもしれませんが、長期的な戦略としては最適とは言えないでしょう。ファイルを転送する必要がある場合やアセットの準備が適切に行われていない場合、プロジェクト管理の時間が増え、コスト削減の効果を失う可能性があります。ときにはファイルがまったく見つからないこともあります。コンテンツが制作チームの手元にあれば、このような問題は起こりません。
保険の考え方と同じです。ひとつにまとめることがコスト削減につながります。ContentLabsでは、コンテンツ制作とローカライゼーションプロセスを最初から最後まで一括して対応します。これまでに2,500社以上のお客様が、ローカライゼーションにかかるコストを40%削減することができました。
4)一貫性のあるビジョンと品質を伴うコンテンツを提供
コンテンツ制作、翻訳、ローカライゼーションを1つのチームで行うことで、最終的な商品に一貫したビジョンを持たせることができます。お客様が期待する内容を共有できるベンダーを1社選ぶことで、成果物が当初のビジョンから逸脱する可能性を最小限に抑え、ビジョンの一貫性を保つことができます。
例えば、翻訳とローカライズが必要な動画スクリプトを作成し、翻訳とローカライゼーションを第三者に依頼したとします。その第三者は、コンテンツの内容や背景をすべて理解しているわけではありません。コンテンツが納品されたとき、品質管理に問題があるかもしれません。翻訳の内容や意図がずれている可能性もあります。もし、女性のビジュアルに対して男性的な言葉で翻訳された場合、視聴者に伝えたい意図がすべて崩れてしまい、エンゲージメントが低くなってしまいます。
最後に
ローカライゼーションを複雑にする必要はありません。コンテンツの制作、翻訳、ローカライズをひとつの会社に集約することで、時間、コスト、一貫性のいずれにおいても効率的なプロセスを実現できます。
お客様のストーリー作成、ストーリーの共有はContentLabsにお任せください。こちらからアクセスいただくか、こちらでお問い合わせ下さい。